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 去る7月4日、7月歌舞伎鑑賞教室「矢の根」「藤娘」というのを雅さんと一緒に見てきました。
 彼女もブログに書いてましたが、私も学生時代に社会見学みたいなので歌舞伎座だか国立劇場だかに歌舞伎鑑賞会みたいので行って何かを見たはずなのですが、いくら子供の頃から時代や和ものが好きだったとはいえ、「難しいもの」「堅苦しいもの」「退屈なもの」という先入観とか固定概念というものは怖いですね。さっぱり覚えてません。
 なので、桜姫を見る前にちょうどいい予習とばかりに行ってきたのですが、勢いとかノリって大事ですね、行ってよかったね、と思いました。
 何か中学生の作文のようだw
 毎月やってるらしいのでまた行きたいなぁ。ご興味のある方、歌舞伎は大衆のためのエンターテインメント、気軽に見に行ってみるといいですよ!
 まず歌舞伎のみかたを優しくわかりやすくスライドつきで解説してくださった中村亀鶴(きかく)さん(後の演目「矢の根」では主人公の曽我五郎の兄・十郎役でもご出演)。
 語り口が柔らかくて、はっきり通る声でテンポ良く説明してくださるので面白く、スライドで隈取化粧の過程や実際に使う小道具なども見られて貴重な経験でした。
 マクロスFの小説にも出てきた、アルトがメサイアのカラーリングが歌舞伎の隈取で正義のヒーローを表す白に黒と赤のラインだから好きだっていうくだりの通りです。
 亀鶴さんは小道具や見得を切るといったものの説明のために予め選ばれたお客さんのお嬢さん二人に実演してもらったりしてw
 ご自分でも素顔に着物姿のまま、刀を持って立ち回りを演じられました。
 これもテレビの時代劇の殺陣とは違い、スローモーションで見せる独特の舞のような美しさ。
 いわゆるやられ役の捕り方の皆さんは、養成学校の若手の方々らしいです。

 休憩を挟んでまずは「矢の根」。
 主人公の曽我五郎は解説の際にスライドで隈取化粧の過程の写真に移っていた市川男女蔵(おめぞう)さん。
 正月に矢の手入れをし、親の仇討ちを果たせるようにと祈願する五郎の場面から始まるのですが(細かいあらすじは端折ります)、照明があがって舞台の上には蔀の降ろされた庵。それがするすると上がると、腰を降ろして矢の根(=鏃)を研ぐ五郎が現れるのですが、第一印象は「大きい」。
 確かに荒事といって超人的な正義のヒーローとして描かれる五郎ですので、大きな襷をした鮮やかな着物に大きな髷の鬘をつけているんですが、それだけじゃない。何か迫力というか存在感というか。
 大向こうからの掛け声(たびたび通ってくる見巧者の客が贔屓の役者の見せ場で屋号を掛け声として叫ぶ。男性にしか許されていない)も盛んで、便乗したくなりましたが、私達の席は一階の花道脇でしたし(掛け声は一階や前の方の席からは後ろの方の客が取り残された感じになってしまうから禁止)、そうでなくても勿論ご法度なので。
 全部が見せ場みたいだったけど、敢えて特筆すべきは兄の十郎が仇の家に捕らわれているのを夢に見て助けに行こうと身支度する五郎が襷をかける場面。
 日常生活で使うのとは違う、綱引きにでも使いそうな太くて大きな縄で襷をかけるんですが、それは後見といって舞台演出を手助けする方(黒子とは違い、着物に袴姿で顔も隠していない)が行うのですが、手際が良くて見事でした。長唄の三味線方が少々時間を見つつアドリブ演奏していたようにも感じましたが、熟練の技ですね。
 もう一つは五郎が馬に乗っての幕引き。
 分かりやすく言うなら、よく大衆演劇で出てくるような、馬の前足と後ろ足をそれぞれ人間が務めるあれ。あの馬に重い衣装のはずの五郎が実際に乗るんです。すげー!
 それが私達のすぐ横、花道を通っていくのを見て興奮しちゃいました。すごい盛り上がった。

 そして「藤娘」。
 有名な舞踊歌舞伎として知っていましたが、きちんと見るのは初めて。
 藤の精が踊るという設定は、昭和になってからの新しい解釈だというのも初めてしりました。
 踊ったのは、この日初めて藤娘を披露するという、やはり若手の中村梅枝(ばいし)さん。
 劇場の照明が全て落とされて真っ暗になり、固唾を呑んで待っていると、一瞬しんと静寂が訪れ、ぱっと一斉に眩い照明があがり、舞台にはふっくらとたわわな藤の絡んだ大きな松、真ん中に藤模様の振袖も艶やかな黒笠に藤を手にした藤娘。
 終始滑らかでたおやかな、柔らかい手の動き、肩や視線の流し方、これぞ溜息の出る美しさ。
 松の木陰で衣装換えを二度、全ての振袖に藤が描かれていて、お酒を酌み交わしてほろ酔いになる仕草の色っぽいこと。
 藤の花は酒を好み、酒粕を入れた水に枝をさしておくと長持ちするといわれるので、そういったエピソードも考慮されているのかなと思いましたが、男心のつれなさを謡うなど、女方の魅力満載で本当に堪能しましたし、軽くカルチャーショックを受けました。
 ほんとに、これこそデカルチャー!かもしんない。
 色っぽいんだけど、決して退廃的ではなく、むしろ清新。美しいものは理屈抜きで心の琴線に触れるんですね。
 そりゃあ、荒んだガキも目が覚めるわ。
 あんな綺麗なお姫様見たら初恋もしちゃうよ。一目惚れも無理無いよ。
 とにかく素敵でしたよ。行く機会作ってくれた雅さんにも感謝。
 
2009.07.06 Mon 15:21 l 徒然 l COM(0) TB(0) l top ▲

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